引き続き60代からの口腔ケアについてお話します。

入れ歯の必要性は、歯が抜けたままになっていると、かむ力が低下するばかりでなく、残りの歯に負担がかかりすぎて、歯が傾いたり、伸び出したりして、かみあわせが悪くなってきます。歯は抜けたままにしないようにしましょう。

入れ歯にも歯と同じように食べかすや歯垢がつきます。

入れ歯のお手入れが不十分の場合に起こるトラブルがあります。

口臭が発生しやすくなります。

口内炎の原因になります。

入れ歯に色素や歯石が沈着しやすくなります。

部分入れ歯の場合、クラスプなどがかかっている歯が虫歯や歯周病になりやすくなります。

高齢者は唾液の分泌が減少する傾向があるため、口腔内の細菌が繁殖しやすい状態にあります。そのうえ、ケアが行き届かず口の中が汚れていると、口腔内環境はますます悪化してしまいます。

これらは虫歯や歯周病の原因になるだけではなく、カンジダ症などの粘膜の感染症を引き起こすこともあります。

また高齢者の場合、誤嚥をしてしまい、細菌が繁殖して炎症を起こす誤嚥性肺炎を起こすケースも少なくありません。

こうしたトラブルを防ぐためにも、入れ歯と口のお手入れを行うことが大切です。

なので、定期的な歯科医院でのメンテナンスをお勧めします。