よく寝る子どもは海馬が大きい。 (海馬とは記憶を司る領域)

 

東北大学の瀧教授らの調査によると、健康な小児の頭部MRI画像で海馬の体積を測定した結果

平日の睡眠時間と海馬の体積に相関がみられたと報告されています。

睡眠の質が知能や認知機能へ影響をし始めるのは幼児期からであり、ある程度年月が経ってからの学業成績にも影響を及ぼすということが分かっています。

眠ってすぐの深い睡眠の時に成長ホルモンがたくさん出ています。

 

成長ホルモンの働きとしては

①骨や筋肉、内臓器官などの発育

②傷んだ細胞の修復

③ケガや病気を治りやすくする

④肌にハリや潤いを与える

 

そのため、眠りの最初の90分を深く眠れるかどうかが決め手になるんです!!

 

 

ところが!!小児期には少し心配な症状があります

小児期によくみられる症状として

夜驚症・・・日中に強い刺激を受け、十分に処理されていないまま眠りにつくと以下のような夜驚症の症状が出ることもあります。

       入眠後2~3時間で恐怖とパニックの様な奇声を発する。数分~数十分でおさまる。翌朝は覚えていない。

       ※症状が出た時には、無理に起こさない、触ったりせず静かに見守る。10歳~12歳頃には消退する。

 

睡眠遊行症・・・睡眠覚醒スケジュールの乱れ、疲労感、身体的あるいは情動的ストレスにより以下のような症状が出ることもあります。

         入眠後2~3時間に出る症状。

         4歳頃から静かに歩き回り呼びかけに反応する。やめることはできない。

         ※こちらも夜驚症と同じく無理に起こさず、優しくベットへと誘導してあげることが望ましい。

 

夜泣き・・・新しい刺激が強すぎて、情緒を整理しきれず睡眠サイクルが発達途中なため出る症状です。

       乳幼児期後半(6~9か月)、自然に消滅。

       環境や体の不快としては、鼻が詰まったり、お腹が痛くなったり、布団の肌触りが気になったりします。

       ※体内時計の機能が作られている途中なので生活のリズムを作ることが大事です。

 

前回にも述べましたように、睡眠はお子様にとっても大切です。規則正しい生活を心掛けましょう!!