歯垢がたまった状態を放置すると、歯垢の中の病原菌が歯肉に炎症を起こす原因物質をつくり、炎症が起きます。歯と歯肉の間に2~3mmのすき間ができます。
ポケットの溝が深くなると歯垢も深く入り込み、ポケットの底を破壊します。すると溶ける歯肉に伴い、破骨細胞が歯槽骨を吸収していきます。
歯槽骨が半分くらい吸収され、支えを失った歯は動揺し始めます。炎症は更に進みます。歯のグラつきなどで症状に気付き始めます。
歯槽骨が半分以上破壊され、歯はグラグラになります。歯周ポケットは6mm以上にまで達していて、抜歯も治療法の視野に入れる必要があります。
症状のあるところだけを診るのではなく、どこに原因があるか現在どんな状況であるかトータルで診断するため検査を行います。
検査後、ドクター及び歯科衛生士が患者さんと1対1で歯周病について説明します。
今後の治療方法についてカウンセリングを行います。
歯周病の原因となる口の中のバイ菌とカビ菌を調べ、悪玉菌が出来た場合は完全除菌します。除菌のために抗生物質を服用していただきます。
除菌することにより、いったん症状は軽減し、再発のリスクを下げることができます。
初期治療にて、どの程度回復してきたのかを再度歯周ポケットの深さを測定する事により、評価致します。改善が良好な場合はこれで治療がおしまいとなり、メンテナンスに移行します。
歯周基本治療で治りきらなかった部分に対し、再生療法などの高度な治療を行うことで改善をはかります。重要なポイントとして、セルフケアによるプラークコントロール(正しい歯磨き)がしっかりとできる事が前提になります。それができていないと、手術を受けても歯周病が再発する可能性があります。
再発を防止し、問題が発生したら早期に対応できるよう、定期的なクリーニングを行います。学術的には、3か月に一度程度のクリーニングが細菌の増加を防止できるとされています。
予防歯科とは、虫歯や歯周病、口腔機能低下などのお口のトラブルを未然に防ぎ、 現状の維持はもちろん、よりよいお口の環境を築いていくのを目標としています。
当医院では、虫歯や歯周病の原因となる歯の表面や歯茎の溝の汚れを、専用の器械で取り除き磨き上げます。
そうする事で歯の表面がツルツルになり、歯石も取れますので汚れが付きにくくなり、虫歯予防、歯周病予防になるのです。
さらに口臭予防にもなります。これを定期的に続けていただくだけなのです。
もちろん、日々のブラッシングも重要ですが、それでは取りきれない歯石などを定期的に専門の器械で取るという事が重要になってくるのです。
口腔内検査(虫歯、歯周病、唾液、かみ合わせの検査)や、必要に応じて応急処置を行います。
その他、歯のクリーニングや、必要に応じてブラッシングなどの指導を行います。
患者様が感じているお口の悩みや受診に対してのご要望をお伺いします。まずは色々教えてください。
検査結果を元にお口の状態や今後の方針の説明・治療費のご相談などを丁寧に行います。
計画に沿った治療を行います。お伝えした計画から反れる場合は事前に確認をさせていただきながら治療を進めていきます。
治療が完了しましたら、今後の定期検診の期間や間隔について、ご都合に合わせて相談しながら決定します。
治療後の経過や、他に問題が発生していないかチェックしながら、必要に応じて適切な治療内容をご提案します。